この記事では、電気代が1万円前後かかってしまっている一人暮らしの方向けの記事です。
結論から言うと、一人暮らしで電気代が10,000円はかかりすぎです。
総務省の統計調査では、2022年10月〜2023年9月で単身世帯の電気代は6,806円なので10,000円は高いと言えます。
もし電気代が10,000円かかっている一人暮らしの方は、以下の表を見て早急に原因を突き止め解決策を実施してください。
電気代が10,000円かかる原因 | 電気代を10,000円から安くする解決策 |
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この記事では、一人暮らしの電気代が10,000円する理由や節約する方法などを解説しています。
記事を読むことで、あなたの電気代は5,000円台まで下がるので、ぜひ参考にしてください。
一人暮らしでかかる電気代の平均は6,806円なので、10,000円は高い
総務省の統計調査では、2022年10月〜2023年9月の一人暮らしの電気代の平均は6,806円となっており、10,000円を3,200円近く下回っています。
したがって、一人暮らしで電気代が10,000円かかっている人は使いすぎと言わざる得ません。
電気代を安くするためには、電気代が高くなっている原因と節約するためにできることを突き止める必要があります。
この後の章では、あなたの電気代がなぜ10,000円かかっているのかや電気代を安くするための方法について紹介していますので、ぜひ確認してくださいね。
一人暮らしで電気代が10,000円かかる理由
一人暮らしで電気代が10,000円かかる理由は、以下の7つが考えられます。
今一人暮らしでオール電化でもないのに10,000円かかっている方は、これから紹介する内容に該当する可能性がありますので、ぜひ参考にしてください。
ウクライナ情勢の激化による燃料の高騰
一人暮らしで電気代が10,000円かかる理由1つ目は「ウクライナ情勢の激化による燃料の高騰」です。
2022年2月よりウクライナに対してロシアが軍事侵攻を行ったことにより、燃料価格が高騰しました。
総務省の調査より、2021年と2022年の電気代の差は以下のように変化しています。
期間 | 2021年(ウクライナ侵攻前) | 2022年(ウクライナ侵攻後) | 変化 |
---|---|---|---|
1月〜3月期 | 6,641円 | 7,749円 | 1,108円増加 |
4月〜6月期 | 4,990円 | 6,333円 | 1,343円増加 |
7月〜9月期 | 5,131円 | 6,418円 | 1,287円増加 |
10月〜12月期 | 5,200円 | 6,557円 | 1,357円増加 |
引用:家計調査 家計収支編 単身世帯用途分類 002 用途分類(年齢階級別) | 統計表・グラフ表示
2021年と2022年の間は、1,000円以上増えています。
ただ、2023年は2022年に比べると電気代は下がっていますが、それでも2021年よりは高めとなっています。
今後は円安の影響も加味されて、さらに電気代が値上げされるのも想像に難くありません。
10年以上前の家電をまだ利用している
一人暮らしで電気代が10,000円かかる理由2つ目は「10年以上前の家電をまだ利用している」です。
古い家電は技術も昔のものなので、今の家電よりも総じて性能が低いです。
つまり、省エネ性能も今の家電の方が優れていることになります。
例として、資源エネルギー庁の調査によると、2009年と2019年では以下のように省エネできます。
冷蔵庫とエアコンを取り上げましたので、ぜひ参考にしてください。
画像引用:機器の買換で省エネ節約
グラフをみてもわかる通り、家電を新しくしたほうが電力消費量を抑えられます。
そのため、今利用しているエアコンや冷蔵庫などは、何年に製造されたものか確認してください。
照明器具やエアコンなどを使いすぎている
一人暮らしで電気代が10,000円かかる理由3つ目は「照明器具やエアコンなどを使いすぎている」です。
消費電力の割合をグラフでまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
引用:令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査 結果の概要(確報値)
グラフによると、エアコンや冷蔵庫、照明、テレビの4つの家電だけで年間消費電力のうち50%以上を占めていることが分かります。
エアコンや冷蔵庫、照明やテレビといった家電は、比較的使用時間が多くなるため消費電力を増大させる原因となるのです。
季節が冬や夏である
一人暮らしで電気代が10,000円かかる理由4つ目は「季節が冬や夏である」です。
冬は家電の中でも一番電力消費するエアコンや照明器具をよく使うので、電気使用量が跳ね上がりがちです。
夏も冬のようにエアコンをガンガン利用するので、電力量が上昇します。
実際、総務省の統計調査でも1月〜3月の冬の時期と、7月〜9月の夏の時期は電気料金が上がる結果が出ています。
時期 | 料金 |
---|---|
2022年10月〜12月 | 6,557円 |
2023年1月〜3月 | 9,340円 |
2023年4月〜6月 | 5,486円 |
2023年7月〜9月 | 5,842円 |
また、私の電気料金も下記の画像の通り真冬の2月と真夏の8月に最高額を記録しています。
したがって、夏と冬は電気使用量が多くなるのです。
家電を掃除していない
一人暮らしで電気代が10,000円かかる理由5つ目は「家電を掃除していない」です。
家電は稼働効率が悪くなると、電気代がどうしても高くなります。
例として、エアコンがそれに当てはまります。
エアコンのフィルターにホコリが溜まった状態で運転した場合、無駄な電力を使うのです。
そのため、家電は定期的に掃除して運転効率を高められるようにしてください。
契約しているアンペア数が大きい
一人暮らしで電気代が10,000円かかる理由6つ目は「契約しているアンペア数が大きい」です。
電気料金は「基本料金」+「使用量に応じてかかるお金」+「再エネ賦課金」の3つの要素で構成されています。
基本料金は、契約しているアンペア数によって異なりますが、アンペア数が大きくなればなるほど料金が高くなります。
以下の表が、東京電力のアンペア数と基本料金の一覧表となっていますので、参考にご覧ください。
アンペア数 | 基本料金 |
---|---|
10A | 295円24銭 |
15A | 442円86銭 |
20A | 590円48銭 |
30A | 885円72銭 |
40A | 1,180円96銭 |
50A | 1,476円20銭 |
60A | 1,771円44銭 |
引用:従量電灯B・C|電気料金プラン|東京電力エナジーパートナー株式会社
表を見てわかる通り、30Aであれば885円が60Aになると1,771円と2倍に値段が膨れ上がります。
つまり、自分に見合った基本料金のプランを契約するのが大切なのです。
高い電力会社を使い続けている
一人暮らしで電気代が10,000円かかる理由7つ目は「高い電力会社を使い続けている」です。
例として、東京電力をはじめとする大手電力会社は総じて電力料金が高いです。
現在は電力に関する規制が緩和され、様々な企業が電気事業に「新電力」として参入してきています。
場合によっては、東京電力や関西電力と呼ばれる大手企業よりも、新電力のほうが安い料金で使えるので探すことをおすすめします。
一人暮らしの電気代を10,000円以下に抑える方法
一人暮らしの電気代を10,000円以下に抑える方法は以下の7つです。
チェックして対策を施せば、電気料金を半分近くに抑えられるようになりますのでぜひ参考にしてください。
家電の出力を抑える
一人暮らしの電気代を10,000円以下に抑える方法1つ目は「家電の出力を抑える」です。
以下で電力消費しやすい家電の節電方法について紹介していますので、電気代が高くて困っている方はぜひ参考にしてください。
家電名 | 節電方法 |
---|---|
エアコン |
|
冷蔵庫 |
|
テレビ |
|
照明 |
|
洗濯機 |
|
表にもある通り、消費電力が大きい家電に関しては使い方を変えるだけで家電の出力を抑えられます。
自然と節電ができているようですね。
エアコンは「自動」設定にする
一人暮らしの電気代を10,000円以下に抑える方法2つ目は「エアコンは「自動」設定にする」です。
気温に応じてエアコンが自動で運転を切り替えるモードのこと。
例として、室温が7度、設定温度が25度の場合は室温を25度に近づけるために最初は強い運転が行われる。
そして、25度付近に達した後は維持するために弱運転へと切り替わる。
例として、ずっと風量が弱だと時間がかかるため余計に電力消費してしまいます。
一方で、自動運転に設定すると効率的に運転をしてくれるので、結果として電力消費が抑えられるのです。
自動運転への切り替え方は、以下の通りです。
-
STEP1電源を入れる
電源を入れてください。 -
STEP2「風量」ボタンを押して画面に「自動」が表示されるまで押す
エアコンにある「風量」ボタンを押してください。
リモコンの画面に「自動」が出るまで「風量」ボタンを何回も押してください。 -
STEP3「自動」が表示されれば完了
リモコンの画面に「自動」が表示されれば設定は完了です。
なお、エアコンは少々の外出時はつけっぱなしでも問題ありませんが、8〜10時間も自宅にいないときは切ったほうが経済的には断然安いので、つけっぱなしがお得というのは都市伝説と言えます。
契約しているアンペア数を下げる
一人暮らしの電気代を10,000円以下に抑える方法3つ目は「契約しているアンペア数を下げる」です。
アンペア数を下げるだけで、基本料金の節約になるため契約内容は見直ししたほうが良いです。
アンペア数 | 基本料金 |
---|---|
10A | 295円24銭 |
15A | 442円86銭 |
20A | 590円48銭 |
30A | 885円72銭 |
40A | 1,180円96銭 |
50A | 1,476円20銭 |
60A | 1,771円44銭 |
引用:従量電灯B・C|電気料金プラン|東京電力エナジーパートナー株式会社
先ほど挙げた東京電力の料金プランですが、例として40Aから30Aに下げただけで300円近い節約となります。
単純に年間で3,600円節約できる可能性があり、これが40年続いた場合基本料金だけで14万円以上の節約です。
断熱対策を窓に施す
一人暮らしの電気代を10,000円以下に抑える方法4つ目は「断熱対策を窓に施す」です。
断熱対策を窓にしたほうが良い理由は、窓が住宅の熱の出入りで大きな役割を果たしているからです。
以下のグラフで住宅の各部分の断熱効果について記していますので、参考にしてください。
引用:省エネルギー建材普及促進センター | 【Q&A】開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?
グラフより、約60%の熱が窓などの開口部から出入りをしており、最優先で断熱対策を行う必要があるのです。
断熱対策として有効なのが、以下の方法です。
- 断熱スプレーを窓に吹きかける
- 厚手のカーテンに取り替える
- 窓に断熱シートを貼り付ける
- 窓に緩衝材(プチプチ)を貼り付ける
- 隙間テープで窓の隙間を埋める
- ダンボールを窓際に立てかける
それぞれの対策は一人暮らしでもすぐにできるものなので、ぜひ実践してください。
家電を買い替える
一人暮らしの電気代を10,000円以下に抑える方法5つ目は「家電を買い替える」です。
古い家電はエネルギーを余計に利用してしまうため、電気代が高くなる原因となります。
そのため、10年以上使っている製品に関しては買い替えするのがおすすめです。
特にエアコンや冷蔵庫は家電の中でも消費電力が特に大きいので、新しいモデルに取り替えてください。
どちらも買い物に数万〜数十万かかりますが、その後の節約を考えるとあっても良い投資と言えます。
また、照明に関しては蛍光灯ではなくLED電球に取り替えしてください。
LEDであれば省エネ効果が抜群なので、電気料金を安くすることが可能です。
電力会社を切り替える
一人暮らしの電気代を10,000円以下に抑える方法6つ目は「電力会社を切り替える」です。
切り替える際は、下記のポイントを念頭にして選んでください。
- 割引特典やキャンペーンがあるかどうか
- 現状の値下げ幅とどれくらい差があるのか
- 地震などの大災害が起こった際のトラブル対応はどうなのか
私は、この度電力会社を東京電力からT-Dashという新電力会社に切り替えを行いました。
その結果として、以下の通り料金の減額が出来ています。
項目 | T-Dash | 東京電力 | 変化 |
---|---|---|---|
基本料金 | 849円42銭/kWh | 885円72銭/kWh | 36円30銭安/kWh |
【電力量料金】最初の120kWhまで(第1段階料金) | 19円68銭/kWh | 30円00銭/kWh | 11円32銭安/kWh |
【電力量料金】120kWhをこえ300kWhまで(第2段階料金) | 26円22銭/kWh | 36円60銭/kWh | 10円38銭安/kWh |
【電力量料金】上記超過(第3段階料金) | 30円26銭/kWh | 40円69銭/kWh | 10円43銭安/kWh |
まだ契約はスタートしておりませんが、2024年1月26日より利用開始なのでどれくらい料金が下がったのかをいずれ比較していきます。
安い時間帯に電気を集中的に利用する
一人暮らしの電気代を10,000円以下に抑える方法7つ目は「安い時間帯に電気を集中的に利用する」です。
例として、東京電力には、夜間に使うと割引が適用される「夜とくプラン」が存在します。
項目 | 料金 |
---|---|
夜トク8(エイト) | 基本料金:230.67円 【電力量料金】 午前7時〜午後11時:42.80円 午後11時〜翌日午前7時:31.84円 |
夜トク12(じゅうに) | 基本料金:230.67円 【電力量料金】 午前9時〜午後9時:44.36円 午後9時〜翌日午前9時:33.53円 |
昼間は自宅にいない方などは、夜だけ電気料金が下がるようなプランを選ぶのもおすすめですね!
一人暮らしの電気代が10,000円に関連するよくある質問
最後に一人暮らしの電気代が10,000円に関連するよくある質問は以下の通りです。
二人暮らしの方の電気代や10,000円で使える電力量などの質問がありますので、ぜひ参考にしてくださいね。
Q.二人暮らしで電気代が10,000円は高い?
総務省の統計によると二人暮らしの電気代は2023年1〜9月の平均で12,987円となっています。
昨今のウクライナ情勢や円安の影響で燃料費が高騰しており電気代も高くなっているため、10,000円で済んでいるのはかなり優秀だと考えられます。
Q.電気代の10,000円は何kWh(キロワット)ぐらいになる?
電気代が10,000円の時の電力使用量は、以下の通りです。
- 基本料金:885円72銭(従量電灯Bで30Aを利用と想定)
- 電力量料金:(第一段階料金)120×30=3,600円、(第二段階料金)145×36=5,220円
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金):1.40円/kWh×245kWh=343(円)
- 886+8,820+343=10,049(円)
2024年1月現在の料金で計算すると、1ヶ月245kWhほど利用すると10,000円前後の電気料金になります。
Q.一人暮らしで電気代が5万はおかしい?
一人暮らしで電気代5万は明らかに高すぎます。
以下が総務省の調査で出た世帯人数別の電気代の統計結果です。
世帯人数 | 料金 |
---|---|
1人 | 6,764円 |
2人 | 11,307円 |
3人 | 13,157円 |
4人 | 13,948円 |
5人 | 15,474円 |
6人 | 17,869円 |
引用:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯用途分類 004 用途分類(世帯人員別) | 統計表・グラフ表示
グラフを見てもわかる通りで、6人家族だとしても17,000円台なので、かなり高い価格ですね。
そのため、家電の使い方や電気料金の見直しをしてくださいね。
一人暮らしの電気代が10,000円は高い!今すぐ節約を行おう
一人暮らしで電気代が10,000円はかなり高いと言えます。
電気代が10,000円かかる原因とその解決策は以下の通りです。
電気代が10,000円かかる原因 | 電気代を10,000円から安くする解決策 |
---|---|
上記を抑えることにより、電気代はかなり安く抑えられます。
場合によっては、10,000円だった電気代が5,000円まで落とせる可能性も全然あり得ます。
まずは電気代が上がっている原因を突き止めて、その後に安くするための解決策を試してください。
この記事を活用して、電気代の節約に励んでくださいね!
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