エアコンの設定温度が26度の時にかかる電気代は、それぞれの状況で以下の通りに異なります。
項目 | 金額 |
---|---|
単身世帯 | 4,829円 |
家族世帯 | 9,191円 |
マンション | 4,614円 |
一戸建て住宅 | 18,420円 |
冬 | 3,240円 |
夏 | 3,897円 |
エアコンは住宅の中で最もお金がかかる家電製品となっているため、電気代の節約は様々な対策が必要となります。
この記事では、エアコンの設定温度が26度の時にかかる電気代や、電気料金を節約する方法について紹介しています。
記事を読むことで、電気代を半分近く節約できる可能性もありますので、エアコンの電気代に悩まされている方はぜひ参考にしてください。
【世帯人数別】エアコン設定温度が26度の時にかかる電気代
この章では、世帯人数別でエアコンの設定温度が26度の際にどのくらい電気代が変わるのかについて紹介します。
平均の金額を出しておりますので、ご自分の家庭が高いか低いかをチェックしてください。
単身世帯(一人暮らし)の場合
単身世帯の私の場合だと、エアコンを10時間/日利用した2024年1月の電気代は4,829円でした。
これは東芝のエアコンを26度に設定、部屋の広さは6畳を想定しています。
もちろん、1日の使用時間がより短ければ電気代は安く済みますし、長ければ高額になります。
家族世帯(四人暮らし)の場合
四人暮らしの家族世帯の場合、エアコンは14畳専用の商品を想定して計算します。
例として、三菱電機の「霧ヶ峰」の14畳用を使った場合ですが、暖房の消費電力は970Wとなっています。
今回は26度の温度で970Wの電力を消費していると仮定します。
この場合、例えば東京電力の従量電灯Bプランの40Aで、26度のエアコンを毎日8時間利用した場合は、以下のように電気料金を算出することが可能です。
- 従量電灯B・40A:1,247円00銭
- 消費電力:970w=(0.97kWh*8)*30
- 1ヶ月間の消費電力:240kWh
- 東京電力の2024年4月の消費した電力あたりの単価:0~120kWh未満:29円80銭
120kWh以上300kWh未満(第2段階料金):36円40銭 - 電気代:(120*29.8)+(120*36.4)+1247=9,191円
仮にエアコンだけを利用したとしても、1ヶ月で9,000円以上かかる計算となります。
ここに冷蔵庫やお風呂の給湯器なども加算されますから、実際の電気代はさらに高くなります。
【住宅形態別】エアコン設定温度が26度の時にかかる電気代
この章では、マンションと一戸建て住宅の住宅形態別で、エアコンの設定温度が26度の時にかかる電気代を計算してみます。
平均の金額を出しておりますので、ご自分の家庭が高いか低いかをチェックしてください。
マンションの場合
マンションのワンルーム、6畳と想定した場合の電気代は以下の通りです。
利用するエアコンは、最新式のダイキンの「Eシリーズの2023年モデル」となります。
この場合、例えば東京電力の従量電灯Bプランの30Aで、26度のエアコンを毎日8時間利用した場合は、以下のように電気料金を算出することが可能です。
- 従量電灯B・30A:935円25銭
- 消費電力:470w=(0.47kWh*8)*30
- 1ヶ月間の消費電力:113kWh
- 東京電力の2024年4月の消費した電力あたりの単価:0~120kWh未満:29円80銭
- 電気代:(113*29.8)+1247=4,614円
割引や燃料調整費などの調整が入らないと仮定すると、おおよそ5,000円弱の値段がかかるという計算になります。
一戸建て住宅の場合
一戸建て住宅の場合、14畳のエアコンが1台、6畳のエアコンが2台と仮定して計算します。
計算結果として、以下になります。
(4,614*2)+9,191=18,420円
燃料調整費などを考慮せず、1日8時間利用した場合は大体20,000円近い電気代がエアコンだけでかかるという計算になります。
【季節別】エアコン設定温度が26度の時にかかる電気代
ここでは、季節別でエアコンの設定温度が26度の時にかかる電気代を紹介します。
一人暮らしで利用した場合、どのくらいの金額になるのか6畳用のエアコンを使って検証しますので、ぜひ参考にしてください。
冬の場合
冬のワンルーム6畳でエアコンを1日8時間、1ヶ月間毎日利用し続けた場合の電気代は、以下の通りです。
- 従量電灯B・30A:935円25銭
- 消費電力:470w=(0.47kWh*8)*30
- 1ヶ月間の消費電力:113kWh
- 東京電力の2024年4月の消費した電力あたりの単価:0~120kWh未満:29円80銭
- 電気代:(113*29.8)+935=4,302円
- 燃料調整費:(113*-9.4)=1,062円
- 燃料調整費抜きの正式な電気代:4,302-1,062=3,240円
冬の場合だと、1日8時間使い続けると6畳の部屋で3,000円強ほどになります。
夏の場合
夏のワンルーム6畳でエアコンを1日8時間、1ヶ月間毎日利用し続けた場合の電気代は、以下の通りです。
- 従量電灯B・30A:935円25銭
- 消費電力:580w=(0.58kWh*8)*30
- 1ヶ月間の消費電力:139kWh
- 東京電力の2024年4月の消費した電力あたりの単価:0~120kWh未満:29円80銭
東京電力の2024年4月の消費した電力あたりの単価:120~300kWh未満:36円40銭 - 電気代:(120*29.8)+(19*36.4)+935=4,268円
- 燃料調整費:(139*-9.4)=1,306円
- 燃料調整費抜きの正式な電気代:4,268-1,062=3,897円
1日8時間使い続けていると、夏の場合は4,000円近い値段となります。
エアコンとそのほかの暖房器具との電気代比較
この章では、エアコンとそのほかの暖房器具との電気代を比べます。
今回はエアコンとこたつ・電気ストーブの3種類で比較を行います。
器具 | 電気料金 |
---|---|
エアコン(6畳用) | 3,000円 |
こたつ | 1,000円 |
電気ストーブ | 4,000〜5,000円 |
大体、電気ストーブとエアコンは同じぐらい電気代となり、こたつが半分以下の料金となります。
エアコンの電気代を節約する方法
エアコンの電気代を節約する方法として、以下の6つが挙げられます。
エアコンの自動運転を使ったり、自宅の断熱性を高めるなどしてください。
次の内容で詳しく解説しますので、エアコンの電気代を安くしたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
自動運転を利用する
エアコンの電気代を節約する方法1つ目は「自動運転を利用する」です。
気温に応じて自動で運転を切り替えるモードのこと。
自動運転の例として、室温が10度で設定温度が23度の場合、23度に室温を近づけるために、最初は強運転を行います。
23度付近に達したら、温度を維持するための弱運転に自動的に切り替えます。
自動運転は都度運転設定をオートで切り替えられるので、運転効率が高く電気代を節約できるというメリットがあるのです。
自動運転への切り替え方は以下の通りです。
-
STEP1電源を入れる
電源を入れてください。 -
STEP2「風量」ボタンを押して画面に「自動」が表示されるまで押す
エアコンにある「風量」ボタンを押してください。
リモコンの画面に「自動」が出るまで「風量」ボタンを何回も押してください。 -
STEP3「自動」が表示されれば完了
リモコンの画面に「自動」が表示されれば設定は完了です。
30分以上外出する時はつけっぱなしにしない
エアコンの電気代を節約する方法2つ目は「30分以上外出する時はつけっぱなしにしない」です。
理由として、つけっぱなしは電気代が高くつくからです。
実際、私の友人で1ヶ月間まるまるエアコンをつけっぱなしにするという猛者がいるのですが、電気代の明細を見せてもらったところ一人暮らしで16,000円かかっていました。
もし、エアコンをつけっぱなしにするのであれば近くに買い物に行くぐらいの時程度に留めてください。
仕事で自宅に昼間はいないなどの場合の時は、エアコンは消した方が電気代がお得になります。
自宅の断熱性を高める
エアコンの電気代を節約する方法3つ目は「自宅の断熱性を高める」です。
自宅の断熱性を高めるべき理由として、空気がこもることによって室温を維持できるからです。
断熱性を向上させる例を挙げましたので、ぜひ参考にしてください。
- 間仕切りカーテンを設置する
- 窓は二重窓にする
- 窓に隙間ができないように断熱テープを貼り付ける
他にも様々な対策がありますが、挙げた例を試してみるだけでも、部屋の保温性が上がります。
室外機の周囲に物を置かない
エアコンの電気代を節約する方法4つ目は「室外機の周囲に物を置かない」です。
理由として、熱交換の効率が悪くなるためです。
私も前まではエアコンの周りに草がボーボーに生えていましたが、今は生えないように除草剤などをまくようにしています。
特に熱が出てくる吹出口には物を置かないようにしてください。
【冬の場合】こたつと併用する
エアコンの電気代を節約する方法5つ目は「冬の時はこたつと併用する」です。
理由として、一般的にこたつはエアコンよりも消費電力が少ないためです。
エアコンとこたつの消費電力の違いは、以下の通りです。
上記からもわかる通りで、こたつの方がエアコンよりも60%電力量を節約できます。
したがって、電気代を節約するときは冬でなるべくエアコンは使わずにこたつを利用するようにしてください。
【夏の場合】扇風機を使う
エアコンの電気代を節約する方法6つ目は「夏の時はなるべく扇風機を利用する」です。
これも前述のこたつと同様の理由で、扇風機を使う方が圧倒的に節電になるためです。
エアコンと扇風機の消費電力の違いは、以下の通りです。
表からもわかる通り、扇風機の方がエアコンに比べて40%の節電をすることができます。
したがって、比較的涼しい時は扇風機を利用してください。
ただ、私の場合は夏は暑すぎるので自動運転ではなく、2〜3つの風量にしています。
エアコンの設定温度が26度の時にかかる電気代のまとめ
エアコンの設定温度が26度になった時にかかる電気代は一人暮らしの場合でも5,000円近く、四人暮らしだと9,000円以上の値段がかかります。
もちろん住宅の電気はエアコン以外にも冷蔵庫や給湯器などの電化製品も使いますから、さらに電気代が高くなってしまうのです。
エアコンは特に住宅の中で最も電気を使う電化製品となりますので、節約をする必要があります。
節約方法としては以下の通りです。
- 自動運転を利用する
- 30分以上外出する時はエアコンを止める
- 自宅の断熱性を高めて空気を維持する
- 室外機の周りにものを置かない
- 【冬の場合】こたつを使う
- 【夏の場合】扇風機や冷風機などを利用する
これらの節約方法を実践することにより、電気代を今の半分近く節約することも可能です。
もし電気代が高いことに悩んでいる場合は、この記事を読んでぜひこの節約方法をやってください。