この章では、電気代が高くておかしいと感じている人におすすめの記事です。
日本の単身世帯(一人暮らし)の2023年の電気代平均は6,806円であり、もし8,000円以上の電気代を支払い続けているのであれば、おかしいと感じた方が良いです。
電気代を安くできない原因や対処法は、以下の通りになります。
電気代がおかしい・高い原因 | 電気代がおかしいのを修正するための対処法 |
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この記事では、電気代がおかしいと感じている時の原因と対処法について、電気代が月平均で3,500円前後に抑えている編集長である小室慶介か解説します。
記事を読むことで、平均以下の電気代にできるので、ぜひ参考にしてくださいね!
【2023年】一人暮らしの電気代平均は6,800円前後
総務省が公表している現時点での2023年の電気料金平均は6,806円となっています。
期間 | 電気料金 |
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2023年1月〜3月 | 9,340円 |
2023年4〜6月 | 5,486円 |
2023年7月〜9月 | 5,842円 |
2023年の前半は、ウクライナ戦争および季節の影響もあり高騰が続いていましたが、4月〜9月は比較的落ち着いたものと見られます。
8,000円を超えるのであればおかしいと思うべし
上記の平均金額より、電気代が常に8,000円を超えているのであれば、電化製品の使い方などがおかしいのではと考えた方が良いです。
エアコンは必要以上に使いすぎていないかや契約アンペア数が大きすぎるなど、様々な要因が考えられます。
そのため、8,000円を超えている人は下記の見出しについて詳しくチェックしてくださいね。
一人暮らしの電気代がおかしい・高い原因
一人暮らしの電気代がおかしい・高い原因は以下の通りです。
電気代が高いのは、使用量を把握していないことや家電の適切な使い方を知らないなどがあります。
電気代を安くしたいと考えている方は、思い当たる節がないかぜひチェックしてくださいね。
普段の電気使用量を把握していない
一人暮らしの電気代がおかしい・高い原因の1つ目は「普段の電気使用量を把握していない」です。
電気使用量は料金に直結してくるので、把握するのが大切です。
使用量がわかっていないと、どの家電の使い方を改善すれば良いかなどがわからず、結果的に電気代が高い状態が続いてしまう可能性があります。
電気代を把握するための方法として、電力会社のオンラインページがおすすめです。
以下の画像が、私が利用していた東京電力のオンラインページです。
一月毎の電気使用量と電気料金が一目でわかるようになっています。
電気使用量を早急に把握したいのであれば、オンラインページへの登録を推奨します。
電気料金の詳細を知らない
一人暮らしの電気代がおかしい・高い原因の2つ目は「電気料金の詳細を知らない」です。
毎月請求される電気代は、以下の3つに分かれています。
電気代=基本料金+電気使用量に応じた料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)
基本料金は、契約しているアンペア数を基準にして料金を徴収します。
契約しているアンペア数が大きければ大きいほどお金が多くなるのです。
一方で、電気使用量に応じた料金と再生可能エネルギー発電促進賦課金は、使った電気量に応じて増えていきます。
この詳細を分析すると、アンペア数や電気使用量を減らすために何をしたらいいのかがわかります。
季節が冬や夏である
一人暮らしの電気代がおかしい・高い原因の3つ目は「季節が冬や夏である」です。
理由として、冬や夏は消費電力の高いエアコンをよく利用するからです。
実際に総務省の2023年のデータでは、冬季と夏季に電気代が上がりやすくなるという結果が出ています。
そのため、冬と夏はどうしても電気代が高くなってしまうのです。
契約アンペア数が大きすぎる
一人暮らしの電気代がおかしい・高い原因の4つ目は「契約アンペア数が大きすぎる」です。
前述した通り、東京電力や東北電力、北海道電力などの電力会社は、契約アンペア数に応じた基本料金を加算>しています。
そのため、契約アンペア数が合っていないと余計に大きな金額を払わされることになるのです。
例として、東京電力の契約アンペア数は以下の通りです。
アンペア数 | 基本料金 |
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10A | 295円24銭 |
15A | 442円86銭 |
20A | 590円48銭 |
30A | 885円72銭 |
40A | 1,180円96銭 |
50A | 1,476円20銭 |
60A | 1,771円44銭 |
もし60Aで契約している住宅が、30Aに減らした場合は基本料金だけで年間1万円近い節約が実現します。
そのため、アンペア数の見直しは最低限必要ですね。
家電を適切な方法で使っていない
一人暮らしの電気代がおかしい・高い原因の5つ目は「家電を適切な方法で使っていない」です。
日本の家庭の家電別の電気使用量は以下のようになっています。
引用:令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査 結果の概要(確報値)
上記は内閣府が出している統計ですが、エアコンや照明、冷蔵庫、テレビの4つで全電力消費量の50%以上を占めています。
この4つの家電を適切に使えていないと、電気代がパーンと跳ね上がってしまうのです。
つまり、エアコンや照明などの普段の使い方で、電気代は大きく変わります。
プランがライフスタイルと合っていない
一人暮らしの電気代がおかしい・高い原因の6つ目は「プランがライフスタイルと合っていない」です。
各電力会社は様々なライフプランを想定して、複数のプランを提供しています。
そのため、自分に合わないプランを選ぶと電気料金が高くなることがあります。
例として、一人暮らしにもかかわらず60Aのアンペア数を契約したり、3人以上の家族が入るべきプランに加入しているなどです。
自分が今どのプランを選んでいるかは、送られてくる明細や電力会社の個人アカウントのページでチェックするのがおすすめです。
テレワークでずっと家にいる
一人暮らしの電気代がおかしい・高い原因の7つ目は「テレワークでずっと家にいる」です。
2020年のコロナウイルスの感染拡大により、急速にテレワークが普及しました。
テレワークで自宅にずっといると、電気料金が跳ね上がってしまいます。
理由として、エアコンや照明をずっとつけっぱなしにしているからです。
電気を多く利用するエアコンと照明を多く使いますから、電気料金が上がって当然なのです。
古い家電を使っている
一人暮らしの電気代がおかしい・高い原因の8つ目は「古い家電を使っている」です。
古い家電を使うと電気代が上がるのは、電力消費量が多くなるからです。
実際の例として、下記のグラフは2009年と2019年の家電の電気使用量の差となっており、2019年の方が明らかに使用量が少なくなっているのが分かります。
画像引用:機器の買換で省エネ節約
一人暮らしの電気代がおかしい・高い時の対処法
一人暮らしの電気代がおかしい・高い時の対処法は以下の通りです。
電気代を下げるには、家電の使い方を変えるや家電を最新式にする、契約しているアンペア数を下げるといった対処法があります。
それぞれの見出しで具体的な方法について紹介しているので、電気代をどうしても下げたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
電気使用量を定期的にチェックする
一人暮らしの電気代がおかしい・高い時の対処法1つ目は「電気使用量を定期的にチェックする」です。
電気代は「基本料金+電気使用量に応じた料金+再エネ賦課金」の3つで構成されますが、このうち「電気使用量に応じた料金」と「再エネ賦課金」の2つは、電気使用量が多ければ多いほど増額する料金制度となっています。
そのため、電気使用量が多ければ多いほど電気代も高くなるので、定期的にインターネットなどでチェックするのがおすすめです。
下記が、私の電気使用量を示したグラフです。
日々の電気使用量が一目でわかるようになりますので、どのくらい使っているかどうかチェックしてくださいね。
エアコンは自動運転で使う
一人暮らしの電気代がおかしい・高い時の対処法1つ目は「エアコンは自動運転で使う」です。
エアコンのセンサーが温度を感知して室温を調整する機能のこと。
例として、室温が8度、エアコンの設定温度が25度の時に、室温を25度にするまでは強運転をして、25度に近づいたら弱運転に切り替えるというものになります。
自動運転への切り替え方法は、以下の通りです。
-
STEP1電源を入れる
電源を入れてください。 -
STEP2「風量」ボタンを押して画面に「自動」が表示されるまで押す
エアコンの「風量」ボタンを押してください。
リモコンの画面に「自動」が出るまで「風量」ボタンを何回も押してください。 -
STEP3「自動」が表示されれば完了
リモコンの画面に「自動」が表示されれば設定は完了です。
実際に編集長である小室は、エアコンの自動運転を、2023年1月から継続していて電気代はそれから5,000円を超えたことがありません。
ですから、エアコンの電力消費量を抑えるのであれば、自動運転にするのをおすすめします。
テレビを見ない時にコンセントを抜く・もしくは捨てる
一人暮らしの電気代がおかしい・高い時の対処法2つ目は「テレビを見ない時にコンセントを抜く・もしくは捨てる」です。
テレビのコンセントを抜くべき理由は、待機電力をなくすためです。
家電製品などを利用しなくても、わずかに消費している電力のこと。
待機電力は微小な電力となりますが、ちりも積もれば山となる形式で電気代がバカにならなくなります。
実際に、資源エネルギー庁の資料によると、国内の家庭の平均待機電力は年間で228Kwhであり、1年間の4,432kWhのうちの5%に相当します。
そのため、待機電力の最たる例であるテレビのコンセントは見ない時以外は抜いておくことをおすすめします。
もし、テレビをなかなか見ないと言う方であれば、捨てておくのも一つの手ですね。
昼は照明を使わない・LEDライトを利用する
一人暮らしの電気代がおかしい・高い時の対処法3つ目は「昼は照明を使わない」です。
前述の通り、照明はエアコンの次に消費量の多い家電製品であるからです。
照明関連でできる対策として、昼は照明を利用せず、太陽光でなるべく過ごす・照明は白熱電球ではなく、LEDライトを使うといった対策が必要になります。
私もLEDライトを利用していますが、引越ししてから6年経過した今でも光続けていますし、電気代も安く済んでいます。
電気代を節約するためには、照明を利用しないもしくはLEDライトに取り替えるといった対策をしてください。
家電を最新式にする
一人暮らしの電気代がおかしい・高い時の対処法4つ目は「家電を最新式にする」です。
先ほども解説しましたが、家電が古い場合備品の劣化や性能の差で最新式家電よりも電気料金がかかってしまいます。
そのため、今10年以上前の家電を利用している方などは、早急に取り替えを行ったほうが良いです。
契約アンペア数を下げる
一人暮らしの電気代がおかしい・高い時の対処法4つ目は「契約アンペア数を下げる」です。
契約アンペア数を下げるのは、自動的に電気料金が下がるようになるからです。
東京電力のアンペア数は60Aから30Aに下がった場合、基本料金に関しても半分に抑えられます。
そのため、電気代が高い場合はまず契約アンペア数を下げることをおすすめします。
新電力と契約する
一人暮らしの電気代がおかしい・高い時の対処法5つ目は「新電力と契約する」です。
新規参入してきた電気事業者のこと。
新電力は、東京電力や関西電力といった大手電力会社に手数料を払い、電気の小売業をしている会社です。
そのため、電力会社を切り替える際に新しい工事などは必要ありません。
また、新電力に切り替えると電気料金が下がるというメリットがあるので、ぜひ利用するのをおすすめします。
実際に、私は2024年1月26日からT-Dashと呼ばれる電力会社を使っており、東京電力よりも安く利用できます。
項目 | イーレックス | 東京電力 | 変化 |
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基本料金 | 849円42銭/kWh | 885円72銭/kWh | 36円30銭安/kWh |
【電力量料金】最初の120kWhまで(第1段階料金) | 19円68銭/kWh | 30円00銭/kWh | 11円32銭安/kWh |
【電力量料金】120kWhをこえ300kWhまで(第2段階料金) | 26円22銭/kWh | 36円60銭/kWh | 10円38銭安/kWh |
【電力量料金】上記超過(第3段階料金) | 30円26銭/kWh | 40円69銭/kWh | 10円43銭安/kWh |
電気代をどうしても安くしたいのであれば、新電力への切り替えがおすすめです。
一人暮らしの電気代がおかしいに関するよくある質問
最後に一人暮らしの電気代がおかしいに関するよくある質問について紹介します。
オール電化での電気代の平均や、電気代が1万円を超えている際の対処法などについて紹介していますので、電気代を下げたい方はぜひ参考にしてくださいね。
Q.電気代が15,000円なのですが一人暮らしでこれはおかしい?
一人暮らしで電気代が15,000円かかっているのは、かなり高いと言わざる得ません。
電気代を節約するための方法として、以下がありますのでぜひ参考にしてください。
- エアコンは常に自動運転に設定する
- 照明はLED電球に切り替える
- 契約しているアンペア数・プランを見直す
- 電力会社を切り替える
これをやるだけで、だいぶ電気代が節約できる様になるはずです。
Q.一人暮らしで電気代が10,000円は高い?
一人暮らしで電気代が10,000円はかなり高いです。
なぜなら日本における一人暮らしの電気代平均は6,806円となっているからです。
そのため、エアコンなど消費電力の大きい家電をなるべく利用しないや自動運転で使うなどの工夫をして、電気代を抑えてください。
Q.一人暮らしで電気代が3,000円未満は安いですか?
一人暮らしで電気代が3,000円未満はかなり安いです。
私も、2,000円台は毎年5月のみですから、平均で2,000円台はとんでもないことですね。
昔であれば、燃料費もそれほど高くありませんでしたから、3,000円を切ることも私もしょっちゅうありましたが、今はほぼありません。
今後さらに燃料費は上がる見込みなので、電気代はさらに上がること間違いありません。
Q.一人暮らしでオール電化の電気代はいくらが平均?
関西電力が発表しているオール電化住宅の一人暮らしの電気代平均は10,777円となっています。
この値は、日本全国の単身世帯の電気代平均である6,806円を4,000円近く上回っています。
ただ、インターネット上の口コミではオール電化の住宅にすると2万円、場合によっては4万円かかったなどという声も上がっているので、やはり使い方で変わってきますね。
Q.一人暮らしで冬の電気代が1万円超えは高い?
一人暮らしで冬の電気代が1万円超えは高いですね。
私はエアコンを一晩中つけっぱなしで5,000円に到達していません。
おそらくですが、1万円を超えるような方は、外出している時もエアコンなどをつけっぱなしにして出かけている可能性があります。
家電の使い方を見直し、それでも改善しないのであれば、プランやアンペア数を下げたり、電力会社の切り替えで対応してください。
Q.一人暮らしの電気代が安すぎるけどこれはおかしい?
一人暮らしの電気代が安すぎるのは、おかしくはありません。
むしろ適切な使い方ができているという証拠でもあります。
自信を持って、これからも電気代を抑える使い方をしてくださいね。
一人暮らし電気代がおかしいのまとめ
一人暮らしの電気代がおかしい・高い原因と対処法は、以下の通りです。
電気代がおかしい・高い原因 | 電気代がおかしいのを修正するための対処法 |
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電気代が異様に高くなっているのは、家電の使い方が適切でないことや古い家電を利用しているなどが考えられます。
そこで、対処法として省エネ家電の導入やエアコンは常に自動運転で使う、契約アンペア数を見直すといったやり方があります。
記事を読んで、ぜひ電気代の節約に励んでくださいね。
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