電気を使ってないのに電気代が高いのは、以下が原因と考えられます。
10年以上前の家電製品を利用している、待機電力が多いと電気を使ってないのに電気代が高くなってしまうのです。
ただ、この記事の節約方法を使えば電気代を安くすることができます。
この記事では、電気を使ってないのに電気代が高い原因やその節約方法について、1ヶ月の平均電気代が3,500円の編集長小室慶介が紹介します。
記事を読むことで、使ってない物件の電気代を基本料金のみに限りなく近づけられるので、ぜひ参考にしてください。
電気を使ってないのに電気代が異常に高い原因
電気を使ってないのに電気代が異常に高い原因は以下の5つです。
電気を使ってないのに電気代が高い場合は、価格の上昇や待機電力が発生しているなどの原因が考えられます。
それぞれ次の内容で具体的に解説していますので、心当たりがないか探してください。
10年以上前の家電製品を利用している
電気を使ってないのに電気代が高い原因1つ目は「10年以上前の家電製品を利用している」です。
古い家電を使い続けていると電気代が高くなる理由として、運転効率が悪いからです。
例として、資源エネルギー庁の調査によると、2009年と2019年製造のエアコンと冷蔵庫では、以下のように月ごとの電気消費量が異なります。
画像引用:機器の買換で省エネ節約
明らかに2019年の方が電気使用量を節約できています。
電気代自体が上がっている
電気を使ってないのに電気代が高い原因2つ目は「電気代自体が上がっている」です。
電気代は以下の構成要素で価格が決まります。
電気代=基本料金+電力量料金+再エネ賦課金+燃料費調整額
この内、燃料価格によって変わる「燃料費調整額」が上昇していることで電気代が高くなっているのです。
2024年現在は、政府による激変緩和措置と呼ばれる補助が発動しているため、抑えられていますが段階的に縮小されるので、再び電気代が上がることはほぼ避けられない情勢となっています。
家電製品の性能がライフスタイルに合っていない
電気を使ってないのに電気代が高い原因3つ目は「家電製品の性能がライフスタイルに合っていない」です。
理由として、住宅の環境に合っていない家電は往々にして消費電力が大きくなるからです。
例として、1K6畳のアパートに15畳専用のエアコンをつけると、性能が高すぎるので消費電力が多くなり電気料金が多くなってしまいます。
一方で、15畳の部屋に6畳専用のエアコンをつけると、性能が低いので余計に高強度運転を強いて消費電力が高くなります。
家電製品は、ライフスタイルに合わせた形で購入する必要があります。
エアコンやテレビなどの待機電力が多い
電気を使ってないのに電気代が高い原因4つ目は「エアコンやテレビなどの待機電力が多い」です。
ガス機器や家電製品は使用していなくてもわずかに消費している微少な電力のこと。
家電は利用していなくても、コンセントさえ挿入していれば電気は発生します。
資源エネルギー庁の資料によると、国内の家庭の平均待機電力は年間で228Kwhであり、1年間の4,432kWhのうちの5%に相当します。
待機電力はちりつも方式で増えていくので、なるべくなくすべきなのです。
ライフスタイルに合っていないプランを契約している
電気を使ってないのに電気代が高い原因5つ目は「ライフスタイルに合っていないプランを契約している」です。
理由として過大なプランを契約していると、余計な電気代を支払うことになるからです。
例として、下記に東京電力の基本料金プランを並べました。
アンペア数 | 基本料金 |
---|---|
10A | 295円24銭 |
15A | 442円86銭 |
20A | 590円48銭 |
30A | 885円72銭 |
40A | 1,180円96銭 |
50A | 1,476円20銭 |
60A | 1,771円44銭 |
引用:従量電灯B・C|電気料金プラン|東京電力エナジーパートナー株式会社
一人暮らしで仮に住んでいた場合、30A程度が適正とされていますが、もし60Aで契約していた場合は過大に契約しすぎということになります。
もし、60Aから30Aに契約アンペア数を下げた場合は、それだけで電気代が年間で1万円以上の節約となるのです。
つまり、身の丈にあった契約プランを選ぶ必要があるのです。
一般家庭の電気代を世帯別に比較
この章では、一般家庭の電気代を世帯人数別に比較しました。
なお、電気代の構成要素は以下の4つで表すことができます。
電気代=基本料金+電力量料金+再エネ賦課金+燃料費調整額
基本料金は必ずかかる料金のこと、電力量料金と再エネ賦課金、燃料費調整額は使った電気代に応じてかかるお金です。
人数別の電気代
上記を踏まえて、2023年の世帯人数別の電気代は以下の通りです。
世帯人数別 | 金額 |
---|---|
一人世帯 | 6,808円 |
二人世帯 | 10,940円 |
三人世帯 | 12,811円 |
四人世帯 | 13,523円 |
五人世帯 | 14,373円 |
六人世帯 | 18,941円 |
六人世帯と一人暮らしは約3倍の開きがあります。
一気に複数人で住むと、1万円を超えることが多いようです。
電気代を節約する方法
電気を使っていないのに電気代が高い場合の、節約方法は以下の通りです。
古い家電の買い替えや待機電力を減らすための対策などがあります。
それぞれを次の内容で紹介しますので、電気代が減らずに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
家電の買い替えをする
電気代を節約する方法1つ目は「新しい家電に買い替えする」です。
理由として、新しい家電は昔のものに比べて消費電力が少ないからです。
例として、資源エネルギー庁の調査によると、2009年と2019年製造のエアコンと冷蔵庫では、以下のように月ごとの電気消費量が異なります。
画像引用:機器の買換で省エネ節約
他にも、照明器具の場合はLEDランプが一般の電球と比較すると86%、テレビは9年前のものに比べて42%の省エネ効果を得られると試算されています。
もし、金銭的に余裕があるなら、最新式の家電に買い替えすることをおすすめします。
待機電力を減らすためにエアコンやテレビのコンセントを抜く
電気代を節約する方法2つ目は「待機電力を減らすためにエアコンやテレビのコンセントを抜く」です。
待機電力はコンセントを挿す限り発生し続けますので、コンセントを抜くことで待機電力を減らせます。
なお、コンセントを常に抜き続けるのが面倒なのであれば、節電タップを利用してください。
オン・オフのスイッチがついた電源タップのこと。
オン・オフのスイッチを切り替えるだけで待機電力をなくすことができますので、ぜひ利用してください。
家電の使い方を改める
電気代を節約する方法3つ目は「家電の使い方を改める」です。
家電の使い方を改めるべき理由は、使っていないといっても思わぬ部分で余計な電気を消費しているからです。
例として、エアコンを使ってはいないものの設定温度が冬で暖房の30度だったなどです。
これでは、電気代が上がってしまうので、推奨されている20度前後の設定にしてください。
また、エアコンが勝手に温度を自在に変更する「自動運転」を利用するのも電気代節約に繋がります。
自動運転の切り替えは以下の通りです。
-
STEP1電源を入れる
電源を入れてください。 -
STEP2「風量」ボタンを押して画面に「自動」が表示されるまで押す
エアコンの「風量」ボタンを押してください。
リモコンの画面に「自動」が出るまで「風量」ボタンを何回も押してください。 -
STEP3「自動」が表示されれば完了
リモコンの画面に「自動」が表示されれば設定は完了です。
契約プラン変更を行う
電気代を節約する方法4つ目は「契約プランの変更を行う」です。
今契約しているプランが自分にあっているかどうかをチェックしてください。
もし、一人暮らしなのにファミリー向けのプランに入っていれば、必然的に電気代は高くなってしまいます。
そのため、契約プランの変更を行い、ご自分にあった電気代を支払えるようにすることが大切です。
新電力会社に乗り換える
電気代を節約する方法5つ目は「電力会社を乗り換える」です。
大手電力会社ではなく、新電力と呼ばれる会社と契約して電気代を節約するのも一つの手になります。
新規参入してきた電気事業者のこと。
大手電力会社に手数料を払い、小売業を営んでいる。
新電力と契約することで、電気代の削減に繋がる可能性があります。
実際に、編集長である小室も、2024年1月26日より新電力会社の「イーレックス」を使っています。
イーレックスと東京電力の電気料金の差は以下の通りです。
項目 | イーレックス | 東京電力 | 変化 |
---|---|---|---|
基本料金 | 849円42銭/kWh | 885円72銭/kWh | 36円30銭安/kWh |
【電力量料金】最初の120kWhまで(第1段階料金) | 19円68銭/kWh | 30円00銭/kWh | 11円32銭安/kWh |
【電力量料金】120kWhをこえ300kWhまで(第2段階料金) | 26円22銭/kWh | 36円60銭/kWh | 10円38銭安/kWh |
【電力量料金】上記超過(第3段階料金) | 30円26銭/kWh | 40円69銭/kWh | 10円43銭安/kWh |
表からもわかる通りで、基本料金も電力量料金も安くなっているので、減額できます。
電気代が高い方は、新電力会社を比較検討することが大切です。
電気を使ってないのに電気代が高いに関するよくある質問
最後に電気を使ってないのに電気代が高いに関するよくある質問について紹介します。
基本的に電気代が急激に増えたことや電気代が高いといった悩みが寄せられています。
一つ一つに対して解決策まで提示していますので、質問に当てはまる方はチェックしてください。
Q.【知恵袋】電気を使っていないのに電気代が高い理由は?
電気使用量が減ったにもかかわらず、電気代が高くなったのは燃料費が上昇したからです。
できる対策としては、以下の通りです。
- エアコンの設定温度を推奨された範囲内にする(冬であれば20度、夏であれば28度)
- 電気ケトルではなく瞬間湯沸かし器を使う
- 食洗機もあらかじめ自分で洗って、その上で洗浄してもらう
対策を自分でまず行って、電気代が下がったかどうか検証してください。
Q.住んでいないのに電気代が高くて困っている
住んでいないのに電気代が高くて困っている場合は、以下のような原因が考えられます。
- 冷蔵庫を常時稼働させ続けている
- 家の電話機を電源に接続しっぱなしにしている
エアコンなどをつけていない場合、電気を食う原因として考えられるのは冷蔵庫や電話機です。
もし、住んでいないのであればコンセントを抜くなどの対策を取るようにしてください。
Q.電気代が先月の3倍になったのだけど何故なの?
電気代が先月の3倍になった原因は以下が考えられます。
- 日本全体の電気代が上がっている
- 燃料費調整額が値上げしている
- 製造されてから10年以上の家電を使っている
- 契約しているプランが合っていない
- リモートワークが先月よりも多かった
- 隣の家に実は盗電されている
- エアコンを使いすぎている
電気代が先月の3倍になった場合の対策は以下の通りです。
- 契約プランを見直す
- 省エネ家電への買い替えを検討する
- 電力会社を切り替える
- エアコンは自動運転にする
- 【盗電の可能性がある場合】専門業者に調査を依頼する
対策をして、電気代を下げてください。
Q.電気代が倍になった理由は何が考えられる?
電気代が倍になった理由はとして、以下が考えられます。
- 電気会社の燃料費高騰
- 需要増加によって供給不足
電気使用量を把握することで節約することが可能になります。
Q.一人暮らしの電気代が高い原因は何がある?
一人暮らしで電気代が高い原因は以下の6つです。
- エアコンなどの家電を必要以上に使い続けている
- 古い家電を買い替えていない
- 待機電力がある
- 契約プランが適していない
- 燃料費調整金額が上がっている
- メーターの故障・盗電など
いずれかの理由で電気代が上がっている可能性が高いので、まずは原因を究明してください。
使ってないのに電気代が高いのまとめ
電気を使ってないのに電気代が高いのは、以下の原因が考えられます。
古い家電を利用していることや電気価格が上がっているなどが原因で、電気をあまり使ってないのに電気代が高くなることがあります。
そのため、以下のような対策をとってください。
家電の買い替えやプラン変更、待機電力の減少などで対策が可能です。
記事を読んで、ぜひ電気代の節約を成功させてくださいね。
- オール電化の電気代が冬に4万円かかるのは高い!原因や節約方法について徹底解説
- エアコンの設定温度が25度の時かかる電気代はいくら?節約する方法についても徹底解説
- 電気代の請求がおかしい原因は何?調査方法や対処法について解説!
- 一人暮らしの電気代がおかしい!原因や対処法について徹底解説
- 一人暮らしの電気代の平均はいくら?節約方法や選び方、注意点について徹底解説
- 電気代が3万円はおかしい?料金が高い原因を調べるやり方と節約方法について徹底解説!
- 一人暮らしで電気代が10000円は高い!かかる理由と安くするための節約方法について
- 一人暮らしで電気代8000円は高い?高くなる原因や節約方法、よくある質問について
- 二人暮らしで電気代が2万円は高い!かかる原因や節約する方法、よくある質問について解説
- オール電化の電気代が月3万円は高い!原因や節約法について徹底解説