エアコンの冷房を1ヶ月つけっぱなしだと電気代はいくら？料金の節約方法やメリット・デメリットについて

エアコンをつけっぱなしにした場合、電気代は以下のようになります。

電気代の計算式＝電力単価(kWh)×時間×エアコンの消費電力
1時間あたりの電力単価を18.445円で計算
エアコンはパナソニック CS-GX224D 6畳用を想定

エアコン6畳用で1ヶ月間つけっぱなしにした場合は、13,723円かかります。

これは、全国平均の一人暮らしの電気代である6,808円の倍近い数字です。

もし、高いと感じるのであれば1時間以上外出する際は電源を切る、つけっぱなしにしたい場合はエアコンの自動運転モードを利用するなどの工夫が必要です。

この記事では、エアコンの冷房を1ヶ月つけっぱなしだった時の電気代や節約方法などを紹介しています。

記事を読むことで、エアコンのつけっぱなしをすべきかどうかがわかりますので、ぜひ参考にしてください。

エアコンは1時間以上外出するならつけっぱなしにしないほうがお得

エアコンの電気代をお得にするには、1時間以上外出する場合は家を出る前に必ずエアコンの電源をオフにしてください。

なぜなら、エアコンの電力を消費するのは「電源を入れる〜設定した温度になるまで」の間だからです。

車が一定の速度で走っているとガソリンの減りが緩やかになり、頻繁に減速と加速を繰り返すと燃費が悪くなる現象に近いと言えます。

ただ、外にいるのが長い人はつけっぱなしにすると、実際の利用時間に比べて損したと感じる可能性が高いです。

30分で戻るならつけっぱなしでも良い

一方で、30分以内に外出から戻るのであれば、そのままつけっぱなしにしておくことをおすすめします。

30分であれば、設定温度になり運転が落ち着く頃なので、切ると余計にエアコンに対して負荷がかかります。

先ほど紹介した、最も電気を消費するとされる「電源を入れる〜設定した温度になるまで」を頻繁にくりかえしてしまうと、電気代が余計に高くなります。

したがって、30分で外出から戻るぐらいであればエアコンはつけっぱなしにしておいた方が良いのです。

【最新式で計算】一人暮らし用エアコンの冷房を1ヶ月間つけっぱなしだと電気代は13,723円になる

1ヶ月最新のエアコンをつけっぱなしにした場合は、6畳でも13,723円になります。

エアコンの電気代は「消費電力×電力単価×時間」で出します。

最新バージョンのパナソニックエオリアシリーズ6畳用で試算しています。

エオリアシリーズ6畳用の消費電力は冷房が595Wとなっており、電力料金は31円想定です。

1日、そして1ヶ月つけっぱなしにした場合の料金は以下のようになります。

これはエアコンだけの料金なので、実際はさらに高くなることが予想されます。

エアコンをつけっぱなしにするメリット

エアコンをつけっぱなしにするメリットは以下の通りです。

エアコンを常につけると、室内温度を常に良好に保てるといった恩恵があります。

次で詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

常に室温が保たれるので快適に過ごせる

エアコンをつけっぱなしにした場合、室温は常に一定となるので快適に過ごせます。

夏冬の部屋へ入る時は急激に温度変化しますが、エアコンをつけておけば室温を最適な温度にしておけます。

快適な温度に保っておくことで、結果として快適に過ごすことが可能です。

電源をつける・消す時間を減らせる

また、エアコンをつけっぱなしにしておけばいちいち電源をつける・消す時間を減らせます。

自動でずっと運転をすることにより、エアコンなどを気にする必要がありません。

「朝出かける時のエアコン探しに時間がかかる…」などの悩みがエアコンをつけっぱなしにしておくとなくなります。

エアコンのつけっぱなしのデメリット

エアコンをつけっぱなしは様々なメリットがある一方で、デメリットも存在します。

ここでは、エアコンをつけっぱなしにするデメリットを3つ紹介します。

ここを知らないと、電気代を余計に使ったり体調を崩す原因になりかねませんので、チェックしてください。

合わせてデメリットの対処法についても紹介します。

部屋の空気が乾燥する

エアコンを使い続けると、部屋の空気が乾燥します。

特に暖房を利用する冬季はエアコンを使うと温度が上がるので、湿度が下がりやすくなります。

部屋の空気が乾燥すると、インフルエンザやコロナウイルス、風邪などの体調不良にかかりやすくなるのです。

対処法としては、エアコンを利用する際は加湿器を一緒に利用するなどがあります。

また、乾燥すると肌トラブルも起こしやすいのでお風呂に入った後などに乳液などを使って肌を保湿してください。

エアコンの故障リスクが高まる

エアコンをつけっぱなしにすると、それだけ負荷がかかるので故障のリスクが増大します。

故障しやすい部品は内部にあるコンプレッサーなどであり、部品の交換などを余儀なくされる可能性があります。

対処法は、定期的なメンテナンスを行うことです。

メンテナンスは素人だと難しいので、製造元の会社に問い合わせしてメンテナンスの依頼を出してください。

専門業者にメンテナンスをしてもらうと、よりエアコンの寿命は長くなりますよ。

掃除機能が作動しないので電気代が高くなる原因になる

エアコンはつけっぱなしにすると「掃除機能」が作動しません。

常につけっぱなしの場合だと掃除機能が使えませんし、内部のフィルターの掃除も疎かになるので、結果として運転効率が悪くなり電気代が余計に高くなります。

対処法は、内部のフィルターを1ヶ月に1回程度掃除することです。

休みの日でも良いので、フィルターを自分の手で取り外して水払いをして埃を取るなどの対策が必要になります。

エアコンをつけっぱなしでも電気代を節約する方法

エアコンをつけっぱなしにすると1ヶ月で1万円を超えるため、家計としては非常に痛手です。

この章では、エアコンをつけっぱなしにした時の電気代の節約方法について解説します。

節約方法は誰でもすぐに実践できることばかりです。

こちらを読めば、すぐに電気代を下げることができるのでぜひ参考にしてください。

エアコン稼働前に換気する

エアコンをつける前は、まず換気をしてください。

換気すべき理由は、部屋の中にある熱気を外に逃がすためです。

効率的に熱を逃がすために、扇風機などを有効利用してください。

自動運転を使う

エアコンをつけっぱなしにする場合、自動運転設定をしておくのがおすすめです。

自動運転設定であれば、電力消費を極力抑えられるので、電気代を節約することができます。

エアコンの自動運転設定のやり方は、以下の手順で行います。

風向きは上にする

夏の猛暑の時は、エアコンの風向きを一番「上」にしてください。

一番「上」にする理由は、冷たい空気が上から下に流れるようになっているからです。

風向きを上にすると、部屋全体を効率的に冷やせるのでおすすめです。

冷たい空気は上から下に流れます。エアコンの風向きを上にすることによって、効率的に部屋全体を冷やせます。身体に冷風が直接当たらないのもメリットといえるでしょう

ドアや窓を密閉して外気を入れない

エアコンの電気代を節約するためには、部屋の密閉は欠かせません。

外気を遮断すると、エアコンの冷暖房を長時間持続させることができるためです。

外気を遮断する方法として、断熱材、ドアや窓の隙間を埋めるテープ、光を遮るカーテン、ブラインドなどの利用がおすすめです。

気温を維持することにより、エアコンを惰性に近い形で運転させ続けられます。

扇風機などを使って空気を循環させる

部屋を効率的に冷やすためには、扇風機やサーキュレーター、換気扇などを使って空気を循環させてください。

空気を循環させると部屋全体の温度を均等にできるため、結果的にエアコンの運転効率が上昇します。

猛暑の夏や寒い冬は空気を循環させることにより、新鮮な空気が室内に取り入れられてエアコンの負担を減らすことができます。

室外機の周りのスペースは空けておく

エアコンの室外機の周りは、物置にせずスペースを空けてください。

室外機の周辺にものを置くと、運転効率が落ちて消費電力が増加し、電気代が上がる原因となります。

そのため、エアコンの室外機の周りは縦横と上60センチ以内はモノを置かないようにしてください。

また、夏場に関しては室外機から部屋の中の熱気を放出するので、モノが周りにあると冷房が効きにくくなり、結果として消費電力が増えます。

メンテナンスなども考えて、周囲にはモノを置かないようにしてください。

フィルターの汚れはすぐに取り除く

エアコンの中に搭載されているフィルターの汚れはすぐに取り除いてください。

フィルターは部屋の中で浮遊している埃なども吸い取るため、すぐに汚れてしまいます。

汚れを放置していると、効率が落ちて冷暖房が効きにくくなり、電気代が高くなる可能性が上がります。

エアコンフィルターの掃除は、休みなどを利用して可能であれば1週間に1回するようにしてください。

電力会社乗り換えを検討する

電気代自体を下げたいのであれば、電力会社自体を乗り換えるのも一つの手です。

2016年から開始された電力自由化により、ご自分でさまざまな電力会社の料金プランを選べるようになりました。

ご自分に合った電力会社を選ぶと、プランを安くできる可能性があるので検討してください。

エアコン冷房で1ヶ月つけっぱなしの電気代に関する質問

最後にエアコン冷房で1ヶ月つけっぱなしの電気代に関する質問を紹介します。

エアコンと電気代に関する質問の回答を掲載しておりますので、ぜひ参考にしてください。

Q：夏の季節でエアコンを1日つけっぱなしにすると電気代はいくらかかる？

Q：エアコン1ヶ月つけっぱなしにすると壊れる？

Q：エアコン1ヶ月28度で暖房でつけっぱなしにすると電気代はどれくらいかかりますか？

エアコン冷房で1ヶ月つけっぱなしの時の電気代 まとめ

エアコンの冷房を1ヶ月つけっぱなしにすると、最新式のエアコンで試算した場合電気代は13,723円となります。

これはあくまでエアコンのみの数字となりますので、電気代はさらに高くなることが予想されます。

エアコンをつけっぱなしにする場合は電気代が高くなりますので、以下の方法を使って節約するのがおすすめです。

これらの方法を試せば、エアコンを効率的に運転させることが可能であり、電気代を節約できます。

記事を読んで、エアコンをつけっぱなしでも安心して使えるようにしてくださいね。